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ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク / ジョン・ウォーターズ、柳下毅一郎・訳

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「ピンク・フラミンゴ」などで知られるアメリカの映画監督ジョン・ウォーターズによる、ヒッチハイク旅行記。「起こりうるかぎり最高のこと」「起こりうるかぎり最低のこと」という二つの中編小説、そして実際の旅の記録「本物の旅」で構成されている。

運転教習所の車で危なっかしい運転をするケイ=ケイ、トイレの壁に落書きされた番号に電話すると現れたハンサムなナイフ売りの若者デルモントなどとの「最高」の旅、自分の映画のセリフばかり叫んでくる親子や、カルト映画嫌いの男に拷問され叫び苦しむ「最低」の旅、そしてなかなか車が止まってくれなかったり、かと思えばパトカーに乗る機会に恵まれたりする、現実の旅。

ウォーターズ映画的な淫乱ロマンスや、延々と続く地獄が描かれる小説パートの後に綴られる、疲弊した(それでもユーモアや妄想を忘れない)ウォーターズの視点で語られるアメリカ内陸部の風土や人々の生活の様子が強い印象を残す。

大きさ: 21.6 x 14.2cm
出版年: 2021
印刷: モノクロ
ページ: 388 pages
言語: 日本語 / Japanese


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