Werker 2: A Gestural History of the Young Worker / Werker Collective, Georgy Mamedov

アムステルダムを拠点に活動するコレクティヴ、Werkerによるファウンドフォトをまとめた作品集。

労働者をはじめとした男性たちのジェスチャーと、そこに見られる親密さや非・規範的な関係性を探り、労働者（体制にとって安定性と伝統の象徴）とクィア性（体制・伝統にとって脅威となりうる）という、ともすれば相反しがちな概念を結びつけようとする試みとなっている。

元々は2019年の第5回ウラル・インダストリアル・ビエンナーレにおける展示に合わせて出版予定だったものの、展示が検閲対象となり、作品集もまた刊行中止となった。再度出版を試みたものの、Covid-19とロシアのウクライナ侵攻によってそれも困難となり、ようやく2013年に刊行された。

労働とクイアの関係性、そして（体制側や過激派の活動家によって引き起こされた）その対立の構図が制作や出版という活動を通して浮かび上がる様を記録した作品集。

出版年: 2023
サイズ：32x22cm
ページ: 72+20 pages
印刷: モノクロ