(signed) In Almost Every Picture #10 / Erik Kessels, Michel Campeau

固有の物語を有したファウンドフォトの一群に焦点をあてたエリック・ケッセルス「In Almost Every Picture」シリーズ。その第10弾は、レストランで客から哺乳瓶に入ったミルクを与えられる子豚の写真を集めたもの。

モントリオールのレストラン「Au Lutin Qui Bouffe」のアート好きなオーナーが写真家を雇い、1938年以降撮影し続けていたという写真群。子豚はレストランのテーブルで夢中になってミルクを飲み、客たちは戸惑いながらも笑顔で子豚に接している。

極めて局地的に花開いた文化と、その貴重な記録をまとめた作品集。レストランは火事によって閉店、多くの写真や記録も灰になってしまったために、被写体となった子豚たちが撮影後どうなったのか、その運命を知るものは誰もいないそう。

大きさ: 20x15.5cm
出版年: 2011年
印刷: カラー
ページ: 148 pages