スヌープ・ドッグのお料理教室 / SNOOP DOGG

2018年にアメリカで発行された『From Crook to Cook: Platinum Recipes from Tha Boss Dogg’s Kitchen (Snoop Dogg Cookbook, Celebrity Cookbook with Soul Food Recipes)』をもとに翻訳化した、大御所ラップスターのスヌープ・ドッグによる料理本。

スヌープ・ドッグといえば、原書のタイトルのイメージ通り、あらゆるエピソードがついてまわりますが、本国では料理会の首領マーサ・スチュワートとの共演を機に料理上手として広く知られるように。俺の食器棚、俺の冷蔵庫、俺の激推しスポットからはじまり、ブレックファースト、ランチ、ディナー、デザート、ドリンク、感謝祭やスーパーボールの日のパーティーメニューなど60ものレシピを掲載。合間合間には、俺の好きなスナック（おやつ）紹介などユニークなページも満載。

まずはマーサ・スチュワートの素敵なお言葉でスタートしますが、「札束のように天井まで思いっきり積み重ねたパンケーキが俺の好み」「ベイビー、鞭で叩くようにバシバシ」（マイル・ハイ・オムレツ）、「一番鋭い刃のナイフを用意して、切り刻んじまえ。わかったか？」「手羽にガッツリ指突っ込んで、解体して、骨から肉をほじくり出して、ぶっかけてやれ」（キングクラシックシーザー”サラダ”）など、レシピ本とは一線を画したきわどい表現の語り口調のエピソードも満載です。（わからない用語には脚注も）。

あまり日本では知られていない南部料理やロングビーチのローカルフード、世界中をめぐって食した料理からインスピレーションをもらったレシピなど...手頃にできそうなもの、食材によってハードルの高いものもありますが、巻末に日本代用食材リストも記載されてますのでご安心ください。（優しい）

ちなみに大御所ラッパーのクーリオも2009年に料理本「Cookin' With Coolio」を先駆けて出版し、Warren Gも料理上手だと知りました。ヒップホップと料理。まだまだ何かありそうです。

日本語訳
大きさ: 25.7 x 18.2 cm
出版社:晶文社
出版年: 2022
印刷: カラー
ページ: 200 pages