UTRECHT | 東京都渋谷区神宮前5-36-6 ケーリーマンション2C | info@utrecht.jp | 03-6427-4041

郷土菓子について

DSC00989
現在ユトレヒトでは、郷土菓子研究社こと林周作さんの『THE PASTRY COLLECTION』出版記念フェアを開催中です。フェアにあわせ販売中のお菓子は、シェチェルブラ、ポルヴォロン、クッサンドゥリヨン、ブッチェッラート、バーズラーレッカリーの五種(お菓子詳細はこちら:http://utrecht.jp/?p=12393)。

僕が林さんに初めてお会いしたのは、たしか2011年3月11日直後の週末、原宿のROCKETでした。地震直後で何をしていいのかわからず、手持ち無沙汰になってお菓子を焼いたあと、それを持って友人が展示を行っていたROCKETへ。そこで紹介されたのが林さんでした。郷土菓子研究社という肩書きに、なんだか美味しそう、と思ったことを今でも覚えています。焼いて来たお菓子を囲んでおしゃべりしながら、いつか一緒にお菓子イベントできたらいいですね、などと話したことも。その後、気づくと林さんはいつの間にかにヨーロッパに旅立ち、大陸を自転車で旅していました(風のうわさを耳にする度、居る場所が壮大に違う!)。そして、去る5月にふらりとユトレヒトにやってきた林さんが見せてくれたのが、『THE PASTRY COLLECTION』(の見本)でした。

そういえば、僕の出身地・沖縄の郷土菓子ってなんだろう…と考えてまず思い出したのが、タンナファクルーというお菓子(写真で林さんが手に持っているお菓子です)。実家のお菓子箱によく入っていて、食べると口内の水分を全て吸収された上、歯の裏にくっついてなかなか剥がれない…いつでもお腹をすかせていた子どもにとって「しかたなく食べる」お菓子のひとつ。そういえばずいぶん長く食べていないな…と思い当たり、今回のフェア初日、「モームと郷土菓子研究社」のお菓子会に少しアレンジを加えて出してみました。作って驚いたのは、黒糖の芳醇な香りと優しい甘さ。こんなに香りの強いお菓子だったかなと思いながらも、そういえばスーパーで売られているようなものしか食べたことがなかったことを思い出したのでした。手作りタンナファクルーを食べさせてくれる場所なんてあったのかな…。

…と、すっかり郷土菓子研究社さんに触発されて、沖縄のお菓子に興味を持ちはじめたこの頃。こんな風に、林さんのお菓子を食べながら自分が生まれた土地のお菓子について思い出してみるのも、楽しいかも知れませんね。次の「モームとL PACK」(今週日曜です!)では、なにか沖縄菓子を出すかもしれません。

郷土菓子研究社「PASTRY COLLECTION」フェアは、21日(月・祝)海の日まで開催しております。ぜひ、ユーラシア大陸のさまざまな場所で作られた香り高く優しい味のお菓子を食べにいらして下さい。これを逃すと、なかなか食べる機会ないです!

宮城