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Apartamentoのウェス・アンダーソンインタビュー

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アパルタメントの最新号が入荷しました。今回も沢山のクリエイターの自宅等紹介されていますが、みどころのひとつはウェス・アンダーソンのインタビュー。

彼の『ロイヤル・テネンバウムス』が公開されたのは、僕がちょうどアメリカに留学した時期で、ワシントン州の田舎町のだったぴろいアパートにぽつんと住みはじめた僕は、飽きることなく何度もこの映画を見て、遡って『天才マックスの世界』や『アンソニーのハッピー・モーテル』を見て、サントラを買い(ニコもヴァン・モリソンもフェイセズを知ったのも、彼の映画でした)、そこに映し出されたまだ見ぬ「アメリカ」を、アメリカの田舎町で夢見ていました。

子供の頃、沖縄の離島の寂れたレンタルビデオ屋でハリウッド映画を借りて観ては憧れを膨らませていた僕の思い描くアメリカには、極めてハリウッド的な(メグ・ライアンとかトム・ハンクスの出ているような映画とか…)広がりのある風景ばかりでした。だから、ウェス・アンダーソンの高彩度で箱庭的なアメリカを目にした時は少なからず衝撃を受けたし、その後、求める「アメリカ」風景は一変しました。が、『ロイヤル・テネンバウムス』以降彼はイタリアやインドで撮影を行い、ふたたびアメリカを舞台にした(実写)映画は、『ムーンライズ・キングダム』まで待つことになります。インタビューを読むまで気づきませんでしたが、この映画、彼が舞台の主軸を屋外においた珍しい映画でもあるのですね。

インタビューでは彼のセット構築における美学が語られています。今まで撮ってきたもののなかで、自分が住むならどの家?という質問への答えも面白いです(「テネンバウムス家かな、いや、やっぱり電車も捨てがたい…でもどうしたら電車に住めるんだろう…」)。そして、ローマン・コッポラが『ダージリン急行』の一車両を買い取ったという話は、さすがコッポラ…と思わせてくれます。彼の映画のセットデザインを振り返るこのインタビュー、とても貴重なものだと思います。写真も豊富で、『グランド・ブダペスト・ホテル』の鑑賞前・後に、これまでの彼の活動を改めて振り返ってみてはいかがでしょうか。

でもやはり、彼の自宅も見てみたい…!

宮城