Natalie Horberg ”Stayers”

2021.8.10(tue)- 8.29(sun)

12:00-19:00 *Closed on Mondays

*会期延長になりました!


Natalie Horberg ”Stayers”
N.Y.生まれ、現在はウッドストック近郊の街に住み、制作活動を続けている高校生アーティスト、Natalie Horbergナタリー・ホーバーグ)による日本で初となる個展を開催いたします。
楽観、迷い、悲しみ、喜び、苦悶など、さまざまな心情が見え隠れする個性的な人物たちをポストイットに描いた作品「Stayers」を中心に、特製ポスターや、ナタリーも参加もしている「疾駆/chic ZINE "YOUTH"」も販売いたします。ドローイングにとどまらず、身近な素材とアイデアで想像力豊かに多種多様に表現するナタリーの制作の一端をこの機会にどうぞお楽しみください。
「Stayers」は、まるで元から住んでいた人のように、ひとつの場所に仮住まいをする人々のことです。この矛盾するような言葉が好きなのは、それが静止とやがて来る移動の両方を想起させるから。この感覚は一連の作品、特にポストイットに描かれた人物たちに強く表れていると感じます
それぞれの人物はそれぞれの世界における遊牧民で、すっかり迷子になっているようでいて、紙のフレーム内(「October Pep」の場合はスクリーン)に閉じ込められています。この惑星では、私たち誰もがStayersなのではないでしょうか。私たちは、私たちの暮らしに「留まり」、それもいつか終わります。でも、そこで疑問が浮かび上がる。永遠に留まっていられるものなんて、本当にあるのでしょうか? 作品はきっと「No」と答えますが、悲観的な意味ではありません。
そこに浮かび上がるのは、たくさんの奇妙な人々や生き物で、彼らはその悲しみ、愛、孤独、居心地の悪さ、ユーモアなどを通して、生の一時性を高らかに祝福しているのです。 - ナタリー・ホーバーグ
“Stayers” as in people who stay in one place temporarily, like a resident. I like the paradox of the word, since it evokes both stillness and eventual movement. I feel that this mood is mimicked by the collection of work, especially the characters drawn on post-it notes. Each character is a nomad in their own world, utterly lost yet kept within the bounds of the paper (or screen, in the case of October Pep). In a sense we are all stayers on this planet—we “stay” in our lives until they ultimately end. Yet that begs the question: can anything truly stay forever? I think the artworks’ answer to this question is no, but not in a pessimistic way. It highlights a wide range of strange people and creatures, quietly yet triumphantly celebrating this temporary nature of life through sadness, love, loneliness, awkwardness, humor, and so on. - Natalie Horberg

Natalie Horberg(ナタリー・ホーバーグ)
2003年アメリカ・ニューヨーク州生まれ。現在、ニューヨーク州北部のウッドストック近郊の街に住み、作品制作を続けています。油彩、ドローイング、写真作品もとより、自身の台本に基づいた映像作品や詩の制作も行っており、日常と非日常、厳かさとユーモア、異様さと愛らしさを行き来するような作品を発表しています。2019年には個展「FAR AND WEE」(WOODSTOCK ARTISTS ASSOCIATION&MUSEUM)も開催しました。

 

協力:Yutaka Kikutake Gallery