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忘れられないの

忘れられないの
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在庫切れ

“なぜなら、私は、あなたを、私を、彼女を、彼を、あのことを、 過去を、未来を、いまを、忘れられないの。”
現在の心情がすべてぎゅっと凝縮されたかのような一文が、扉に記されている、小林エリカの作品集。
例えば「彼女の話」の章は、それぞれの18歳の時のこと。初めてでき たボーイフレンドとニューヨークへと繰り出した自らのエピソードを 皮切りに、1942年18歳だったベルリンのGISA、1957年生徒会長をし ていた18歳のEMILY・・・と、時代も国も違うけれど、確かに同じ 「18歳」を過ごした彼女達の話が、モノクロのプロフィール写真と 共に並べられることで、ひとりひとりの息吹が感じられる18歳の像が 浮かび上がります。
また「母の話をしよう」で、まず触れられるのは1896年、母の母の母が 3歳だった時。それは日本に大きな津波がやってきた年。そしてフランス のパリで、物理学者アントワーヌ・アンリ・ベクレルが蛍光を研究の途中、 「放射線」を発見した年でもあるということ。母の母の母が子どもを産み、 その子がまた子を産み・・・という営みがあって、いま自分がここにいる ということを、何とか自分の実感に伴わせようと試みているかのような章。
全10章のうちには、時代ごとの社会的な問題もたくさん孕んでいながら、 時折挟み込まれる漫画の作用もあってか、1冊を通じで決して重圧感を感じ させないところに、小林エリカの感性がきらめきます。

長い長い時間の流れの中では、今私たちが生きる現代というものは、 ほんの点にしか過ぎないけれども、そこに散りばめられた”かけがえ のないささやかさ”を懸命にすくい上げる小林エリカ。何十年後にも 是非読み継がれていたい、そんな気持ちになる記憶の断片集です。

Additional Information

大きさ 20.8 x 14.8 cm
出版社

青土社

出版年

2013

カテゴリー

ドローイング, ことば

フォーマット

デザイナー

服部一成

印刷

カラー, モノクロ

ページ

190

言語

日本語 / Japanese

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