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中村穣二の境界線 / DRAWING SHOW @ WISH LESS gallery


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WISH LESS gallery(北区田端)で開催中の中村穣二さんの個展「DRAWING SHOW」に行ってきました。

画家としての活動だけでなく、アーティストの加賀美健さんとのプロジェクト(?)「”ZINEの神様”陣内隆」や、ブックレーベルの運営なども行う中村さん。

今回の展示では、とても単純な線のみで描かれたドローイング作品100点以上が、小さなギャラリーいっぱいに展示されています。具体的なモチーフにギリギリ結びつかない抽象的な絵から、ただ1本の線が引いてあるだけの絵まで、いったい何を描いているのか、そもそもこれは”絵”なのか?と考えてしまうような作品が並びます。

なにかをパパッと線で描くことは簡単ですが、なにかを描こうとせずに線で描くというのは、頭で考える以上に難しいものです。”なにか”になってしまう手前、だけど、”なにか”に見えるような。その境界線の上をふらふらと歩いているような感覚で、見ていて飽きません。線をよく見ると、思いのほか丁寧に線が引かれていることに気がつきます。ステートメントにあるように、「なぜこの線は丸いのか?」というような、線そのものへの疑問がこのドローイングシリーズの根幹となっています。描いた/描かれた線の不思議さ。中村さんの描く線の魅力は、その表情の豊かさです。ただ1本の線なのに、なぜか魅力的に見える不思議さは、作者自身がその不思議さに絶えず驚いているからかもしれません。

展示がスタートしてからも、中村さんのInstagramでは日々ドローイングがアップされています。描いたものを「写真に撮る」ことで、線そのものがより客観視されて見え、実物を見るのとはまた違う面白さがあります。ジャクソン・ポロックがInstagramをやってたら、垂れた絵の具を中村さんのように日々アップしてるはず。

会場内に貼られているA4コピー用紙に描かれた作品をはじめ、すべて作品は購入することができます。しかもその場で持ち帰れます。そのラフさも中村さんの魅力のひとつかもしれません。展覧会に行くと「この中で1つ買うとしたらどれ?」的な妄想を繰り広げる自分ですが、その夢が初めてかないました。一番最後の写真の絵を買いました。つまり安いです!(比較的に。)

作品が売り切れちゃう前にぜひ。

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JOJI NAKAMURA | 中村穣二
Solo Exhibition “DRAWING SHOW”
2014/5/17 sat – 6/03 tue
12:00 – 19:00 ※最終日18時終了
月曜休廊
http://wish-less.com